すあま皇国

同人サークル「すあま皇国」の雑記帳です

「きらめきの堕天使」サンプル

「マリーのsecret placeにようこそ」
「……はぁ?」
「あなた、ツシマヨシコでしょ?」
「えっ! な、なんで……」
「あれ? 違った?」
「わ、私は、ヨハネよっ」
「ヨ、ヨハネ?」
「そ、そう。私の真の名は、堕天使ヨハネ……なの」

 思わずそう口走ってた。
 ……この学校に来て、誰にも言ってないのに。
 言わないようにしてたのに、どうして?
 後悔しつつ、この後に訪れる状況を身構えたんだけど。

「Fallen Angel? …OK,ヨハネ
「……ええっ? い、いいの?」
「いいも何も、自分で言ったんじゃない」
「あ、うん。そうだけど……」

 だ、だって、こんなふうに受け入れられたのって初めてで……調子が狂う。

「よろしくね。ヨハネっ」
「えっと……は、はいっ。えっと……オハラ先輩、ですよね?」
「What! 何で知ってるの?」
「クラスの人たちが話してたから……違ってますか?」

 ハーフだかクォーターだかハッキリしないけど、金髪のキレイな三年生がいるって話してたのを聞いたことがあった。
 都会の学校ならともかく、こんな小さな学校なら、この人で間違いはないはず。

「正解よ。My name is Mari Ohara. マリーって呼んでくれていいから」
「マリー……先輩?」
「No,no. マリーでいいわよ。あと敬語はやめて」
「じゃあ、マリー?」

 そう言うと、彼女は……マリーはフフッと笑った。

「星に願いを」サンプル

「……ねぇ、なんで? 私なんかのために」
「え? そんなの簡単よ。ヨハネのために、何かしたいって思ったからよ」
「だから、なんでなのよ。初めて会ったばかりなのに」
「……そう言えば、どうしてかしら?」
「はぁ?」

 ヨハネに言われて気づいたけど……なんでだろう?
 ただ、何となく湧きあがってた気持ちには気づいてて。

「もしかして、チャームの魔法でも使った?」
「使ってないし!」
「じゃあ……ただ、ヨハネのことが好きになったのかもね」
「ひゃえッ!」

 言葉にしてみたら、ストンと何かがハマった感じがした。
 最後のピースが見つかって、パズルの絵がピタッて完成したみたいに。
 でも、ヨハネってばポカンと口を開けて、わたしを見てる。

「あら、ダメだった?」
「ダ、ダメっていうか……えっと……その……」
「もう恋人がいるの?」
「いや、いないけど……じゃなくって」
「他に気になる人がいるの?」
「それもいないけど」
「それなら、なんの問題もないわね。魔導士は恋人を持っちゃいけないって決まりはないはずだし」
「いやいやいや! それ以前に、私は女よ? マリーも……え、もしかして」
「わたしも女よ。それがどうかしたの?」
「どうかって……大事なことじゃないの?」
「そう? わたしは気にしないけど。些細なことじゃない?」
「……貴女がちょっとフツーじゃないってことは分かったわ。マリー」
「あらそう? でも、漆黒の闇魔導士さんに言われたくないわ」

 わたし達はお互いの顔を黙って見つめて、そして笑った。
 楽しくて、嬉しくて……どれくらいぶりだろう? こんなに笑ったのって。

「まぁ、いいわ。よろしくね、マリー」
「こちらこそ。がんばりましょうね」

大阪&GLFes大阪に行ってみた!

みなさん、マリヨッハー♪
行ってきました、大阪!
再録集のあとがきにも書いたんですが、同人誌即売会で大阪に行くのは2度目。
前回はどっちかっていうと友人たちとの旅行ついでにイベント!(いやイベントついでに旅行?)
まぁ、そんなカンジでしたので、イベントのために大阪に行くのは初めてだったわけです。

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